主な研究テーマ 研究対象地 学術誌への論文投稿 これまでの修士論文 これまでの卒業論文

主な研究テーマ

当研究室では、交通渋滞、土地利用、防災など、都市がかかえる様々な問題に対処するため、多種多様なデータを分析し、より良い環境へ向けた提案を行っています。具体的には、様々な条件下において人がどのように行動するのかモデリングし、それに伴う効果を予測します。また、多くの企業、団体、自治体にご協力いただき、全国様々なフィールドで、地域に根付いた研究も盛んです。

研究テーマは、興味のある内容をもとに、学生と先生が相談しながら決めていきます。配属後、テーマ決定までには時間があるので、先輩の研究、ゼミなどを聞きながら、じっくり考えることができます。以下に代表的なテーマを紹介します。

経路探索 / 交通モデル

交通渋滞の抑制や都市計画の策定には、人や交通の流れの実態を把握し、課題解決のためのシミュレーションが必要不可欠です。当研究室では、パーソントリップ調査、GPSログをはじめとする多くのデータを活用しながら、様々な要因が人の移動に与える影響を考慮し、経路探索、交通手段選択、目的地滞在などに関するモデルを構築しています。

交通事故 / 高齢者に優しい環境

交通事故には様々な要因があり、直接は見えづらい潜在的な要因も分析することで、事故防止の対策、政策へと発展させます。また、近年は高齢者の関わる交通事故が社会問題化していますが、免許返納や代替交通手段の導入に関しても研究しています。

災害に強い都市

災害大国の日本では、災害に強い都市づくりが求められます。被害を最小限に留めるため、発災後の人の流れの分析や交通シミュレーションを行うなどして、今後の対策に役立てています。

土地利用

都市をより暮らしやすく、効率的にするには、それぞれの地域特性に合わせた土地利用、ルールに基づいた都市形成を行っていく必要があります。当研究室では、様々なデータに基づいた都市状況の可視化、都市適正化のための評価手法などを研究しています。

研究対象地

当研究室は、国内外問わず様々な場所を対象地として研究を行ってきました。

対象地の例
新潟・群馬県境積雪による立ち往生の予測と防止
千葉県・茨城県交通事故要因の地域特性、高齢者の免許返納
川崎市王禅寺地区郊外住宅地のコミュニティ形成、高齢者の免許返納
長崎県五島列島デマンド型交通(DRT)導入の効果予測と運営手法
カンボジア・プノンペンGPSログを用いた交通需要の予測、バス導入の効果予測

学会誌への論文投稿

                 
個人の属性分布の時間変動に着目した地域の賑わい指標の提案―ポストコロナの賑わいに向けて―
西田賢生, 佐々木邦明|土木学会論文集特集号(土木計画学), 79(20), n/a-n/a, 2024.5.
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運転免許返納プロセスと返納後生活満足度の要因に関する研究ー川崎市王禅寺周辺地域を対象として-
渋田 夢香, 佐々木 邦明|交通工学論文集(特集号), 10(3), A25, 2024.4.
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高齢運転者の事故にみられる特徴の抽出及び 地域特性との関係性に関する研究 ―茨城県における事例研究―
Yurato SUGAWARA, Kuniaki SASAKI, Hanae KOSUGE|土木学会論文集, 80(3), 2024.3.
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Exploring Contributing Factors to Accident Severity Based on Random Forest Approach
Xingwei LIU, Jian XING, Fumihiro ITOSHIMA, Kuniaki SASAKI|JSTE Journal of Traffic Engineering, 10(1), A_18-A_24, 2024.2.
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Verifying the Effectiveness of Area Division for Land and Population: The Case of the Kofu Urban Area, Japan
Qiaoyu PAN, Kuniaki SASAKI|Asian Transport Studies, 10, 100124, 2024.2.
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Utilizing Data Fusion for Dairy Trip Prediction: a Particle Filter-Enhanced Input-Output Hidden Markov Model Approach
Yuhan Gao, Ryoji Ishii, Kuniaki Sasaki, Daisuke Fukuda|Proceedings of HKSTS, 2023.12.
被災経験のあった地域での水害リスクと土地価格・人口の関係性分析
森田 将彬, 佐々木 邦明|土木学会論文集, 79(9), 22-00194-n/a, 2023.9.
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東京都市圏におけるアクティビティシミュレーションと観測データの融合手法
小宮山茜, 佐々木 邦明, 福田 大輔, 石井 良治|土木学会論文集(土木計画学), 78 (5), I_553-I_560, 2023.5.
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地域移動環境の評価とその高齢者の運転頻度との関係性に関する研究
福島 直樹, 佐々木 邦明, 上坂 克巳, 小菅 英恵|土木学会論文集, 79 (4), n/a-n/a, 2023.4.
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途上国における社会経済インフラの計画・運営管理にかかるビッグデータの活用手法:ラオスにおける携帯位置情報と都市・交通インフラ計画への適用にかかる一考察
有田 禎之, 高橋 君成, 佐々木 邦明|交通工学論文集, 9 (2), B_56-B_61, 2023.2.
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開発途上国における市販GPSログの既存交通調査の代替・補完可能性に関する研究
楠瀨 凱, 佐々木 邦明|交通工学論文集, 9 (2), A_238-A_245, 2023.2.
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市販GPSを用いた駅周辺における歩行者の経路選択分析
吉田 竜聖, 佐々木 邦明, 小川 明人, 北條 彰人|交通工学論文集, 9 (2), A_104-A_109, 2023.2.
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Wi-Fiパケットセンサを活用した市街地における歩行者流動解析
武藤夏陽, 佐々木邦明|都市計画論文集 57 (3), 2022.12.
Gender differences in active travel among older adults: Non-linear built environment insights
Yongjiang Yang, Kuniaki Sasaki, Long Cheng, Xingwei Liu|Transportation Research Part D. 110 ( 103405 ), 2022.9.
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Influence of Built Environment, Trip Attributes and Socio-demographics on Trip Duration and Travel Mode Choice of The Elderly in a Depopulated and Hyperaging Area: A Case Study of Ome City, Tokyo
Yongjiang YANG, Guanhua XING, Kuniaki SASAKI|Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, 14, pp.741 – 760, 2022.6.
Traffic Flow Prediction of Expressway Bottlenecks by an Attention Long Short-Term Memory Model
Liu, Xingwei, Kuniaki SASAKI|Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, 14, pp.1989 – 2003, 2022.6.
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地域高齢者の実車評価による不安全な運転行動の特徴
小菅 英恵, 谷口 綾子, 佐々木 邦明|土木学会論文集D3 (土木計画学), 77 (5), I pp.603 – 613, 2022.5.
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Does the built environment matter for active travel among older adults: Insights from Chiba City, Japan
Yongjiang Yang, Kuniaki Sasaki, Long Cheng, Sui Tao|Journal of Transport Geography, 101, pp.103338, 2022.5.
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運転免許返納者へのアンケートとインタビューから得られた免許返納意思決定プロセスの抽出
榎本桃子, 菅原諭良斗, 佐々木邦明|土木学会論文集D3 (土木計画学), 78 (6), II pp.704 – 716, 2022.4.
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地域特性の違いによる高齢運転者の運転技能課題と事故発生特性の関係性の研究
菅原 諭良斗, 佐々木 邦明, 小菅 英恵, 三上 杏奈|交通工学論文集, 8 (4), A pp.51 – 54, 2022.4.
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交通ビッグデータを用いた地方都市中心市街地の人出等に対するCOVID-19感染拡大防止対策の影響分析
西堀泰英, 嚴先鏞, 佐々木邦明, 加藤秀樹|都市計画論文集 56 (3), pp.834 – 841, 2021.10.
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高速道路整備時期の違いが地域の発展に与えた影響に関する実証的研究
森優斗, 佐々木邦明|都市計画論文集, 56 (3), pp.696 – 703, 2021.10.
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コロナ禍における緊急事態宣言等が都道府県間流動に与えた影響の検証
秦 康範, 佐々木 邦明, 斧田 佳純, 浅野 礼子, 鈴木 俊博|土木学会論文集 D3 (土木計画学), 77 (2), pp.151 – 159, 2021.7.
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高齢ドライバー向け認知機能検査がもたらす心理的副作用の可能性
根本 美里, 谷口 綾子, 佐々木 邦明, 小菅 英恵|交通工学論文集, 7 (5) pp.1 – 9, 2021.7.
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COVID-19緊急事態宣言下における意識・行動の基礎的調査
田中 皓介, 稲垣 具志, 岩田 圭佑, 大西 正光, 神田 佑亮, 紀伊 雅敦, 栗原 剛, 小池 淳司, 佐々木 邦明, 佐々木 葉, Schmöcker Jan-Dirk, 白水 靖郎, 泊 尚志, 兵藤 哲朗, 藤井 聡, 藤原 章正, 松田 曜子, 松永 千晶, 松本 浩和, 吉田 樹|土木学会論文集D3 (土木計画学), 77 (2), I pp.129 – 140, 2021.6.
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リニア中央新幹線山梨県駅のアクセス交通整備の経済効果計測
武藤慎一, 佐々木邦明, 小野裕士, 白石和也, 渡邊寛人|土木学会論文集D3 (土木計画学), 76 (5), I pp.1171 – 1184, 2021.4.
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Validity of repeated applications of TDM measures toward sustainable development in tourism destinations: A case study on managing peak hourly congested traffic after the Formula 1 World Championship Japanese Grand Prix at Suzuka
西井和夫, 佐々木邦明, 江守昌弘, 横山憲, 斎藤圭亮|Sustainable Transport and Tourism Destinations, 13, pp.141 – 158, 2021.2.
高速道路の施策効果把握のための状態空間モデルの適用可能性に関する考察
中西雅一, 前田雅人, 兒玉崇, 佐々木邦明|交通工学論文集 6 (1), 2020.2.
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The effects of transportation environment on the voluntary surrender of driver’s licenses of seniors
青沼直弥, 佐々木邦明|Proceedings of TRB Annual Meeting, 2020.1.

これまでの修士論文

海野 智揮
オープンデータを用いた路線バスの遅延による経済損失評価手法の開発
楠瀨 凱
開発途上国における大規模移動実態調査の代替手法に関する研究
-カンボジア・プノンペンにおける検証-
豊岡 空明
郊外住宅地での社会実験評価における偶然的な出会いの導入効果の検証
西田 賢生
個人の属性分布に着目した地域の賑わい指標の提案
-ポストコロナの賑わいに向けて-
増渕 天揮
ETCデータを用いた首都高速道路の料金施策の影響度に関する研究
-東京2020大会を対象として-
吉田 竜聖
駅前街路空間評価に向けた商用GPSデータを活用した人流再現シミュレーション
菅原 諭良斗
高齢運転者の事故にみられる特徴の抽出及び地域特性との関係性に関する研究 —茨城県における事例研究—
高森 駿
台風災害時におけるリアルタイム観測データを活用した交通状態の再現可能性に関する研究
森田 将彬
被災経験・水害リスクと土地価格・人口の関係性分析
井坂 凌佑
アクティビティモデルと観測データの同化による都市圏の交通実態再現可能性に関する研究
出井 雅也
COVID-19流行前と流行後の時期に着目した都市間高速道路の需要構造の変化に関する研究
武藤 夏陽
Wi-Fiパケットセンサを活用した市街地における歩行者流動解析に関する研究
凌 雯怡
PT調査を活用した大都市ターミナル駅周辺の回遊行動の分析

大内 武尊
地域間アクセシビリティに着目した訪日外国人の都道府県間流動の分析
亀山 敦史
高速バスの乗り継ぎ利用による利便性向上可能性とその課題に関する研究
福島 直樹
高齢者の外出や健康状態と地域の特性や交通環境に関する研究
森 優斗
高速道路整備時期の違いが地域の発展に与えた影響に関する研究
Wang Huahua
プローブデータを用いた地方部における路線バス遅延と時間信頼性に関する研究

これまでの卒業論文

鴨⽥ ⿓太
⼤都市駅周辺における回遊モデルの観測データへの統合に関する研究
河津 杏珠
緑被率の回遊・消費⾏動に与える影響に基づく駅周辺地域の特性把握
⼩林 慎太郎
活動シミュレータと交通ネットワークシミュレータを統合した災害時の交通状況再現
相樂 純⼈
⼟地利⽤の変化を考慮した⽔害リスクが⼟地価格に与える影響の研究
清⽔ 協
⼈⼝の変化に基づく地域特性把握と店舗⽴地の変化の関係性についての研究
⻄⼭ 愛梨
⾼齢者講習受講が⾼齢者の運転⾏動に与える影響に関する研究
安松 慶
東京都市圏におけるコロナ禍の鉄道利⽤の変化の推計
淡井 桃花
大都市まち空間の政策分析 —新宿駅周辺の歩行流シミュレーション—
李 才銀
プノンペン市における交通手段選択行動を踏まえた交通施策の検討
木下 萌仁香
郊外住宅地の公共空間を活用した地域価値向上に関する研究 —川崎市麻生区王禅寺地区周辺を対象として—
國重 啓
交通シミュレーションを用いた積雪時の交通流予測に関する研究
黒田 昇吾
Bluetoothパケットセンサを用いた市街地における行動分析に関する研究
佐野 隼弥
商品の輸送特性を考慮した荷捌き駐車スペース数の算定式に関する研究
渋田 夢香
高齢者の免許返納および返納後の生活に影響を与える要因に関する研究 —川崎市麻生区王禅寺を対象として—
伊藤 志織
高齢者の免許返納に影響を与える要因の分析 —地域環境と個人の態度に着目して—
蒲池 由華
災害時の人の移動状況を再現するシミュレーションの実証的研究
楠瀨 凱
発展途上国における交通需要予測のためのGPSプローブデータの活用に関する研究
豊岡 空明
移動需要の少ない地域におけるDRTの需要と運行形態に関する研究
西田 賢生
コロナ禍の地方中核都市を対象とした多様性と賑わいの指標化に関する研究
吉田 竜聖
市販GPSデータによる駅周辺の歩行者の経路選択分析
海野 智揮
既存交通データの乏しい地域における交通需要予測手法の開発
筧 英士
東京都内の駅周辺回遊行動の行動パターン分析
小林 沙良
高速道路利用データを用いた地域別高速道路利用特性に関する研究
菅原 諭良斗
高齢者による事故と地域特性との関係性に関する研究
高森 駿
ニューラルネットワークによる滞在人口の短期間変動予測可能性に関する研究
廣瀬 光一
モバイル空間統計を用いたアクティビティモデルの精度向上 —コロナ禍の行動変化の再現—
森田 将彬
水害リスクと土地価格の関係性に着目した立地変化に関する基礎的研究
浅田 降壱
物流施設の新規立地による高速道路の交通量変動に関する研究
石井 理穂
プノンペンでのアクティビティモデル構築及びそのモデル更新のための定数項更新手法改善に関する研究
井坂 凌佑
逐次的意思決定過程モデルを用いた個人の行動予測とリアルタイム同化技術に関する研究
榎本 桃子
高齢ドライバーが運転免許返納に至る意識構造およびその要因に関する研究 —山梨県上野原市を対象として—
片山 里紗
地域の交通環境が高齢者の免許返納意向に与える影響の研究 —東京都青梅市を対象として—
小松原 直人
高速道路の車種別利用パターンの分析と休憩施設のサービス改善に関する研究
松室 美帆
バスの詳細な走行データを活用した地方部における遅延の損失評価に関する研究
武藤 夏陽
Wi-Fiパケットセンサによる連続調査を用いた市街地の歩行者行動分析に関する研究
凌 雯怡
PTデータを用いた地域と個人特性を考慮した駅周辺地域の滞在時間の分析